
マコモの生産現場の様子
私たちの農園では、ムクナ豆だけでなく、マコモの栽培にも取り組んでいます。 マコモは水辺で力強く育つ植物で、葉を活用したお茶や、季節によってはマコモダケとして知られる若い茎の部分など、さまざまな形で利用されています。
今回は、私たちが育てているマコモの生産現場の様子や、収穫の方法、これからの加工・乾燥に向けた準備についてご紹介します。
水を張った畑で育つマコモ
マコモは、水を張った場所で育てています。 一度根付くと非常に生命力が強く、株が少しずつ広がりながら大きくなっていきます。
今育っているマコモは、昨年から植えっぱなしにしているものです。 本来であれば、春に株分けをして植え替えるのが理想ですが、昨年植えた株がそのまま大きくなり、今ではかなり広がっています。
最初は株と株の間を1メートル近く空けて植えていました。 しかし、マコモは竹のように根を広げて増えていくため、時間が経つと自然に株が増え、畑全体に広がっていきます。
株分けと間隔管理が大切です
マコモは生命力が強い一方で、放っておくと株が密集しすぎてしまいます。 株が増えすぎると、風通しが悪くなり、光や栄養も分散してしまいます。
本来は、毎年きちんと株分けをして、人が通れる程度の間隔を保ちながら管理することが大切です。 間隔が詰まりすぎると、弱い株が枯れてしまうこともあります。
自然の力でよく増える作物だからこそ、ただ放置するのではなく、必要な時期に間引きや株分けを行い、元気に育つ環境を整えていく必要があります。
マコモダケよりも、葉の活用を中心に
マコモといえば、一般的には「マコモダケ」を思い浮かべる方も多いかもしれません。 マコモダケは、株を大きく育てた後にできる若い茎の部分で、食材として利用されます。
ただ、私たちの農園では、マコモダケよりも葉の活用を中心に考えています。 若いうちに葉を刈り取り、乾燥させてお茶などに加工するため、マコモダケができる前に収穫することが多くなります。
同じマコモでも、どの部分を活用するかによって育て方や収穫のタイミングが変わります。 私たちは、葉の香りや風味を活かせるよう、収穫時期を見ながら管理しています。
年に数回、葉を刈り取ります
マコモの葉は、今の時期でも収穫することができます。 根元から刈り取ると、また新しい葉が伸びてきます。 そのため、年に2回ほど収穫できる場合もあります。
収穫は、手作業だけでは大変なため、機械も使いながら行います。 根元から刈り取ることで、その後また葉が伸び、夏頃には再び収穫できるようになります。
昨年の秋に刈り取った部分と、夏頃に一度刈り取った部分では、葉の高さにも違いがあります。 長く伸ばしたものは、しめ縄づくりなどに使うことも考え、あえて一部を残して管理していました。
収穫後は乾燥の工程が重要です
マコモは、刈り取って終わりではありません。 収穫した後には、乾燥させる工程が必要になります。
夏場は比較的乾燥しやすいものの、冬場は湿気が残りやすく、乾きにくくなります。 そのため、収穫後にどこで、どのように乾燥させるかがとても大切です。
現在は、乾燥作業を行う場所の確保や準備を進めています。 倉庫だけでは手狭になるため、広い場所を活用し、天井にロープを張って吊るし干しができるようにすることも検討しています。
加工に向けた場所づくりも進めています
マコモを安定して商品化していくためには、栽培だけでなく、収穫後の加工環境も整える必要があります。
現在、旧小学校のような広い施設を活用できないか、準備を進めています。 電気設備の分離や、どこまで手を加えてよいのかといった点について、関係機関に確認しながら進めているところです。
自然に任せる部分と、人の手を入れる部分
マコモは、一度根付くと強く育ち、自然に増えていく植物です。 しかし、何もしなくてよいというわけではありません。
株が増えすぎれば間引きが必要になり、収穫後には乾燥の段取りも必要です。 葉を活用するのか、マコモダケとして育てるのかによっても、管理の仕方は変わります。
自然の力を活かしながらも、必要なところにはきちんと人の手を入れる。 そのバランスを見極めることが、マコモづくりでは大切だと感じています。
五島の自然から生まれるマコモを届けたい
私たちが育てているマコモは、五島の水と土、そして季節の移り変わりの中で育っています。 勢いよく伸びる葉を見ると、植物が持つ力強さを感じます。
これから収穫、乾燥、加工といった工程を整えながら、マコモの魅力をより多くの方に届けていきたいと考えています。
ムクナ豆と同じように、マコモもまた、五島の農地を活かし、地域の自然とともに育てていける作物です。 これからも、生産現場の様子や私たちの取り組みを、丁寧にお伝えしていきます。